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積立NISA、円安でも継続すべき3つの理由

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積立NISA、円安でも継続すべき3つの理由

積立NISAは円安でもやるべきか悩む。円安だと割高じゃないか。今はやめておいた方が良いのではないか。そういった悩みがあるかと思います。しかし、積立NISAにおいては、円安であっても継続して積み立てていくべきです。当記事では、積立NISAは円安でも継続すべき理由について解説していきたいと思います。

こんな方におすすめ

  • 円安でも継続すべきかわからない
  • 積立を一旦やめておくべきかわからない
  • 円安だと損してしまわないか心配

積立NISAは時間分散で投資

積立NISAにおいて、S&P500や全世界株式などの商品は為替の影響を受けます。円安になった場合、買う時には割高になってしまいますが、売る時には利益が取れます。円高になった場合、買う時は割安で購入でき、売る時は利益が縮小してしまいます。為替の動きにおいて、1番利益の取れる方法は、円高時に買い、円安時に売ることです。しかし、これを実行するにはタイミングをうまく読み取り売買する必要があります。

タイミングを掴むことで、多くの利益を生み出せますが、タイミングよく買い時、売り時を見極めることは、プロでも難しいのが現状です。また、積立NISAにおいて、ほとんどは毎月定額で投資していることかと思います。毎月積み立てて時間分散を行うことで、平均点をとっていくことができます。

以下の図は、2000年からのドル円の推移です。

出所)yahoo!finance

過去の推移を見ると円高と円安どちらにも動いています。株価も同じように上下しますが、株価が低い時ても高い時でも毎月積み立てていくことで、価格変動リスクを抑えて投資することができます(ドルコスト平均法)。為替も、株価の動きと同じようにタイミングよく投資することが難しいため、コツコツと投資していくことが大切です。

積立NISAは長期投資を目的としている

積立NISAは長期投資を目的としています。現在が円安で合ってもいづれ円高になる場面は訪れます。長期間で投資していく中で、円高、円安のサイクルは当たり前のように起こっています。円高だから、円安だからとその時の状況に流されず、淡々と継続できるかが長期投資において大切なことです。

参考:金融庁

上記の図のように、1年や5年のような期間では、積立NISA商品でも含み損を抱えている状態も考えられます。しかし、20年という長い期間投資をしていくことでプラスに動いているという結果が出ています。目先を長期間に向けることで、目先のマイナスに左右されず続けていくことができます。積立NISAは急速に資産を増やしてくれるものではありませんが、長期投資をすることでゆっくりと資産を増やす可能性のある投資です。

仮に、長期投資を目的としていても、短期的な下落が気になる場合もあります。それは、リスク許容度を超えている可能性があります。理論上20年持つとプラスになるとわかっていても資産運用は右肩あがりの直線ではありません。平均利回り5%、7%といっても毎年そのように増えていくものではありません。大きく上がる時もあれば下がる時もあります。その上下が気になりすぎてしまうのはリスクをとり過ぎている可能性があるので、一度自分の持っている銘柄を見直し、気になる場合にはもう少しリスクを下げた投資をしていくことが望ましいです。リスク許容度は個人差があります。値動きが気になって生活に支障が出ては意味がないので、気にならない程度のリスクはどの程度かを考えながら投資していけると良いです。

非課税枠は繰り越しできない

円安だから今年は投資を控えよう。確かに一つの方法ではあると思います。しかし、積立NISAにおいての非課税枠はその年の分を来年へと持ち越すことはできません。今年、40万円分を使わなかったことから、来年の積立NISAの投資枠が80万円ではありません。今年、40万円使っても使わなくても来年の投資可能枠は40万円と変わりません。毎年投資していれば、調子の良い時、悪い時どちらにも遭遇します。また、20年という長い期間投資していれば1回くらいはリーマンショックのような大暴落があってもおかしくはありません。株式投資の歴史を見てみれば、大暴落が発生してもその後回復をしています。毎年の40万円を継続して投資していけるかが積立投資において大切なことです。

まとめ

積立NISAは毎年40万円が20年間非課税で投資できるという制度です。毎月の定額をコツコツ継続していくことで資産形成を行うことができます。タイミングをみて投資するのも一つの方法ですが、ゆっくりと資産を形成していくものです。円安であっても、円高であっても、株安であっても、株高であっても、継続して投資することが大切です。歴史を見ると、20年という長い期間の投資はプラスになるという結果がでています。しかし、20年間継続させるのは意外と難しいように思います。「毎月定額を投資する」と簡単なことではありますが、途中でやめてしまう人もいます。利益が思ったよりも多く出たから利益確定しよう。含み損がどうしても気になるから。など様々な理由があると思います。いつ売るかというタイミングについては人それぞれですから正解はありませんが、もともと20年投資すると考えていたのに、5年で売ってしまったといったように計画通りに行かなかったとならないようにしていきましょう。

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