住宅ローンは借りて終わりではありません。その後、見直しをすることで毎月返済額が大幅に軽減されたり、団信保障を充実させることができます。
住宅ローンの見直し(借り換え)をして、固定費を下げることができれば、毎月の支出も削減され、家計を楽にすることができます。
住宅ローンの借り換えは、金融機関から新たに住宅ローンを借りて、現在借りている住宅ローンを一括繰上げ返済することです。つまり、改めて住宅ローンを組むことになります。
なお、住宅ローン控除を受けている場合であっても、そのまま受けることができます。このため、住宅ローン控除中でも借り換えメリットは十分あります。
住宅ローンの借り換えメリットのある人
借り換えメリットのある人
- ローン残高1000万円以上
- 残り返済期間10年以上
住宅ローンの借り換えをすることで恩恵を受けられる目安として、あなたの現在の住宅ローンを照らし合わせて見てください。上記に当てはまるようであれば、借り換えを検討してみましょう。
すぐ、気になる方は以下のサイトでもいくら借り換えメリットがあるのか?やおトクな借り換え先も探すことができます。
借り換えによる効果は様々
住宅ローンの借り換えによる最大のメリットは大幅な固定費削減ですが、それだけではありません。
返済額が下がる
まずは、住宅ローンを借り換えることで、毎月の返済額が下がります。例えば、毎月1万円程度負担が軽くなるといった具合です。
毎月1万円となると、積立投資に回すこともできるくらいですから、結構な金額です。ローンの残高や残りの期間によってはさらに大きな金額が期待できます。
返済期間を短縮する
また、こんな使い方もあります。借り換えをすることで毎月返済額はそのまま、代わりに返済期間を短くするという方法です。住宅ローンの借り換えを行うことで、支払う総額を減らすことができます。そのため、現在と同じ水準で支払えば、支払う総額が少なくなっているので、返済期間を短くすることが可能になります。
返済期間を短くすることで、退職前までに完済し、老後の収支を安定させることにつながります。
保障を手厚くできる
他にも、住宅ローンの借り換えは、改めて住宅ローンを組むため、団体信用生命保険(団信)を選択することができます。団信の選択は住宅ローンを組むタイミングしかないため、1度組んでからその後保障を変えようとする場合には、「借り換え」という手段でしか保障を変えることはできません。
団信を改めて選択できるので、これまで、死亡のみの保障しかなかった団信をがん付きの団信というように手厚くした上で住宅ローンを組むこともできます。
借り換えのタイミングはいつが良いか?
残高は1000万円以上で10年以上の期間が残っている…でもいつ借り換えをしたら良いのか?
借り換えのタイミングは早いほどおトクになります。なぜなら、金利はローン残高に対してかかるため、残高が減るほどメリットが薄れてしまいます。
以下の2つのシミュレーションをもとにどれくらいの差があるのか見てみましょう。ローンの借り換えについては、諸費用を考慮した上で計算するとより正確に算出できます。
例えば、あなたは4000万円の住宅ローンを35年、金利1.5%で組んだと想像してみてください。
ローン残り25年で借り換え
最初のローンを4000万円(35年)として想定します。そうすると、10年後の残高はおよそ3000万円まで減っています。このタイミングで住宅ローンの借り換えをした場合はどうでしょうか。
毎月の軽減額は12,000円程、諸費用を含めたトータルで見ると277万円の効果がありました。
ローン残り15年で借り換え
続いて、先ほどの設定と同じで、最初のローンを4000万円(35年)として想定します。そうすると10年後の残高はおよそ3000万円まで減っています。しかし、10年後のタイミングでは行わず、借りてからさらに10年が経過したとしましょう。(トータルで20年経過)
4000万円借入から20年経過するとおよそ2000万円程度まで残高が減っています。ここで、住宅ローンの借り換えを実行してみるとどうでしょうか。
結果は、毎月8,000円程度の削減で、諸経費を考慮した軽減額は78万円程度ということがわかりました。残り15年であっても借り換え効果は十分ありますね。
借り換え後の軽減効果はローン残高に影響される
上記のように、借り換え後の金利は0.6%と同じに設定していても、借り換えるタイミングが違うことで277万円と78万円と、200万円もの差が生じてしまいました。
そのため、現時点で借り換えを検討している場合には、先延ばしにせず、借り換えを実行することで大幅な固定費削減が期待できそうです。
まずは、あなたは「いくら削減できるのか」を知るところから始めましょう。以下のリンクはモゲレコといって、いくら借り換えメリットがあるのか、借り換え先の銀行はどこがおすすめかあなたにあった条件で提案してくれるサービスです。これを使うと、自分で探すよりもスムーズに検討できるため活用してみてください。
まとめ:借り換えは早めに
住宅ローンの借り換えは、固定費削減だけでなく、団信の保障を再検討できるといったメリットもあります。借り換えのタイミングは早いほど大きな効果が期待できるため、借り換えを検討したら後回しにしないことが大切です。
住宅ローンの借り換えによって固定費を削減することができれば、削減した固定費分を生活費に補填したり、投資に回したりすることができます。
ぜひ、住宅ローンを見直して家計を楽にしていきましょう。