積立NISAを始めたいけど、やるなら40万円分使い切りたい。年間40万円とすると、ひと月で33000円程度ですが、7月から始めたら半分の20万円しか買えない?そう思ってはいないでしょうか。積立NISAはそんなことはなく、どの月で始めても40万円使い切ることができます。12月から積立NISAを始めてでも大丈夫です。今回は、積立NISAを始めるにあたって、月の途中からでも40万円使い切る方法や、満額投資しなければいけないのかについてご紹介していきます。
こんな方におすすめ
- 積立NISAは年の途中から始めても大丈夫か心配
- 今年の40万円分を使い切りたい
- 積立NISAは満額やるべきかわからない
- 積立NISAを始める月はいつがベストかわからない
積立NISAを使い切る方法はボーナス設定
積立NISAは年間40万円分の投資が20年間非課税になる制度です。実際の操作を行おうとすると、毎月いくら投資するのか、投資先はどこにするのか設定する必要があります。その設定とは別に、ボーナス設定というものがあります。これが、年の途中から始めても40万円使い切る方法になります。
例えば、7月から毎月3万円の設定をしたとしましょう。その年の投資期間は6か月間になるので、6か月分の18万円投資することになります。残り22万円ですが、この22万円をボーナス設定を使って投資します。設定は簡単です。ボーナス月をその年の終わる月までに22万円分設定するだけです。ボーナス設定は、ボーナス月をいつにするのか、いくらにするのか、このふたつを決めるだけで合計40万円使い切ることができます。
ちなみに、ボーナス設定は年に2回行うことができます。ボーナス設定する月はいつでもできます。いきなり22万円も使うのは難しい、という場合には11万ずつ分けることもできます。始めた年が終わるまでの間にボーナス設定を行えば大丈夫です。
つまり、ボーナス設定を使うことで、年の途中でも40万円使い切れるわけですから、年の初めにいきなり40万円分の枠も使い切ることもできます。その設定は、ボーナス設定を1月に行い、398800円を注文します。そして残り毎月の投資額を100円にすると40万円ということになります。ちょっとした工夫で年初一括投資といった方法も可能です。
積立NISAは今から始めても問題ない
積立NISAは何月が1番良いのでしょうか。
始めた年から40万円分使い切りたい人は、ボーナス設定を行うことでどの月でも40万円使い切ることができるので、どの月から始めても変わりません。
始めた年に40万円使い切れない人でも、どの月から始めても大丈夫です。積立NISAは早く始めた分だけ非課税枠が与えられます。積立NISAの投資可能期間は2022年時点では2042年までとなっています。今年から始めれば今年から2042年分の非課税枠がもらえます。来年から始めれば、来年から2042年まで非課税枠がもらえます。このように、非課税がもらえる年はいつ始めても2042年であることから、早く始めた分だけもらえる非課税枠が多くなるということです。また、投資は長期間行っていくことで利益を作ることができるものです。投資を始めてから10年、20年後に使うお金は早めに投資しておくことで、将来欲しいタイミングで引き出すことができます。
積立NISAは少額でもできる
積立NISAは年間40万円投資できないと、やることができないというものではありません。その年が10万円までであれば10万円で十分です。無理に40万円分投資しようとして、生活に必要な資金までも投資してしまっては危険です。投資は余裕のある資金を使うことが大前提です。余裕資金は人それぞれです。また、投資が初めてという場合には、10万円を使うことにも抵抗感があるかもしれません。はじめは少額で大丈夫です。100円から始めることができます。まずは始めるということが1番大切です。投資が不安なので初めは毎月1万だけにしておこう。こういった方法もあります。そして、慣れてきたら月2万円、3万円と増やしていっても良いでしょう。
いきなり大きな金額を使ってしまうと、はじめは株価の上下が気になる人もいます。積立NISAは長期投資を視野に入れた投資です。はじめは元本が割れる可能性も十分あります。しかし、歴史をみてみれば、長期投資では上下を繰り返しながら上がっていくものになっています。積立NISAは自分にあった金額で、そして自分のペースでやっていきましょう。
積立NISAを実際に始めるまでには意外と時間がかかる
投資を始めようと思って口座開設を始めていると意外と時間がかかります。口座開設はネット証券であれば2週間程度かかります。開設した後も、証券会社は国へNISA口座の申請によりさらに時間を要してしまいます。ようやくできると思いきや、証券口座への入金が必要な場合もあります。その操作ってどうやってやりますか?他にも、カード払いで積立する場合にはどうしたら良いかなど、操作にも慣れる必要があります。まずは、投資をやる、やらないに関わらず口座開設してみるのも良いと思います。そうすることで、やると決めた後、すぐ買うことができます。使う証券口座はネット証券がおすすめです。口座開設数だとSBI証券や楽天証券といったところが多いですね。楽天経済圏の人や、楽天カードを使っている人であれば楽天証券をおススメしますが、それ以外であればどこでも大丈夫です。どこで口座開設したからといって積立NISAの制度が変わるわけではないので、気に入った証券口座を使いましょう。
まとめ
途中から始めても40万円分使い切れる
積立NISAをはじめるなら今から
少額からでも始められる
口座開設は気に入ったところで
積立は年の途中から始めても40万円分使い切ることができます。これはボーナス設定を活用することで使い切ることができます。40万円まで非課税枠がもらえますが、40万円分すべて使う必要はありません。なので、少額からでも始めて大丈夫です。積立NISAのポイントは長く続けることです。1年、2年では大きく利益が出たり、損がでたりする場合もあります。せっかく始めた翌月にコロナショック…みたいなこともあります。しかし、歴史を振り返れば数々の暴落を乗り越え現在まで来ています。始めてみると意外とつまらないかもしれません。一気に増えるものではありませんから、毎日見ていてもほとんど変わることはないでしょう。短い目線でみればあまり変わらないものでも、20年経ってみると大きく成長が見込める可能性があります。コツコツと継続して資産形成をしていきましょう。
積立NISAを始めたあと、お金が必要になったときに引き出せるのか気になる方は以下の記事で紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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