保険の加入の有無や資産運用の方法…保険不要論、必要論など様々な議論があるかと思います。その前にひとつ考えておきたいことがあります。
それは、保険に入る目的を明確にすることです。曖昧な理由、なんとなく勧められたから、周りも入っているからという理由で入ってしまうと、後で必要なかった場合や保障額がが大きすぎたといったことになってしまいます。ここでは、保険を検討する前に考えておきたいことを紹介していきたいと思います。
こんな方におすすめ
- なんとなく保険を検討している
- 保険不要だから解約したい
- 保険の必要性を知りたい
保険は万が一に備えるもの
あなたの大切なパートナーが亡くなったとき、どうするのか話し合ったことはありますか?例えば、家族3人(本人、妻、子供)としましょう。仮に、本人が亡くなったときの後のことを想定しておくと、必要な保障額を算出しやすくなります。本人が亡くなった際に妻と、子供は実家に帰るのか?妻が専業だとしたら仕事は行うのか?このように想定しておくことで、同じ「亡くなった」という出来事でも、その人によって必要な金額が異なることがあります。
これが、現状の生活費のまま保障額を計算してしまうと、過大な保障金額を設定してしまうことに繋がりかねません。パートナーが亡くなった後には、これまでの生活スタイルとは大きく変わることになります。今と同じ場所に住むのか?仕事をフルタイムが難しく時短になってしまうのか?教育費用は親が負担するつもりだったが奨学金に切り替えようか?など様々です。
万が一が起きたことは想像したくありませんが、あらかじめ話し合っておくことで、その後に残された人にとって必要なものがわかってきます。
投資は攻撃、保険は防御
保険に加入するお金があるならそれを投資に回すべき。という意見もあります。確かに、保険に加入するお金の分を投資に回し、増えたお金で万が一を負担するという方法も可能です。しかし、死亡保険のように金額の大きなものについては資産運用だけでは足りないことも考えられます。万が一が起きたときに助けてくれるのが保険となります。継続的に医療費がかかる場合も考えられます。がん等によって定期的な通院から会社で残業ができなくなれば収入が落ちます。その収入をどこでカバーしていけるのか?必要な費用は本当に貯蓄だけで賄えるのか?高額療養費制度は確かに優秀ですが、それを過信してなんでも不要と考えるのは危険です。
投資が攻めなら、保険は守りです。保険に入っておくことで投資している資産までも手をつけることなく生活ができるかもしれません。万が一起きた時、生活がどのように変化するのか考え必要な保険を見極めていきましょう。
保険で安心を買う
保険の加入は、何か起きた時の助けになる他にも、日々の生活の「安心」を買うという一面もあります。
保険に加入したけど何も起きなくて損した!
という話はあまり聞きませんが
あのとき保険に加入しておけばよかった!
という話はよく聞きます。保険の必要性は人それぞれですが、保険に入らなかったことで後々の人生を後悔することは避けたいところです。
健康保険は確かに優秀な保険です。しかし、適用されない部分や家族においての心身的な面まではカバーできません。健康保険があるから大丈夫ではなく、健康保険があるけどほかの面は大丈夫なのか?と考えることが必要です。せめて金銭的な面で安心したいという場合であれば必要ですし、必要ないと考えるのであれば、保険は必要ありません。
まとめ
保険の必要性は人によってさまざまです。私は無駄に加入する必要はないと思います。
自分にとって必要な保障はどの程度なのか、万が一が起きたときどのように対処するのか、起きたその後についても考えておくと、保険の必要性がより明確になるのではないかと思います。
〇〇しておけばよかったと後悔しないためにも、もう一度保険等について考えるきっかになればと思います。
最後に、人生の舵を取るのは誰ですか?
保険不要論が流行っているからいらないのではないか?保険に入れと言われたから入っておこうというのも一つの手ですが、自らが必要として入ることで自分の人生の舵取りをしていきましょう。他人と比較しても家族構成や年齢、年収様々な面で異なります。白か黒のどちらかでは本質を見失ってしまいます。正解はひとつではありません。あなたの納得のいく答えをみつけていきましょう。